三浦研究生らの論文「Usefulness of donor breast sterilization with slightly acidic electrolyzed water to reduce bacterial count in human milk」がPediatrics Internationalに掲載されました。母乳バンクでは、ドナーミルク提供にあたって細菌検査の基準を設けており、基準を超えた母乳は廃棄されることになります。この研究では、微酸性次亜塩素酸水を使用した乳房清拭による母乳中の細菌数減少効果を検証しました。清拭後に搾乳を行った結果、細菌数が大幅に減少し、細菌検査の合格率が増加することが確認されました。また、母乳成分の変化も起こりませんでした。人体への安全性が認められている微酸性次亜塩素酸水の活用は、貴重な母乳の有効活用に貢献する新たな対策として期待されます。
論文は以下のURLよりご覧いただけます。
http://dx.doi.org/10.1111/ped.70223