田中主任研究員らの論文「A rapid colorimetric method for determining calcium, inorganic phosphorus, and zinc in human milk using clinical laboratory reagents」がJournal of Clinical Laboratory Analysisに掲載されました。この論文では、母乳中の微量栄養素であるカルシウム、無機リン、亜鉛を測定するために、比色法を測定原理とする臨床検査試薬を用い、その妥当性を検証しました。基礎的検討の結果、本試薬は精度・正確性に優れ、従来法であるICP発光分析法との間に有意な相関が認められました。また必要な前処理は母乳の希釈のみであり、高価な装置や煩雑な工程を必要とせず、一般的な自動分析装置で迅速に測定が可能です。本試薬を使用することで、早産児に対して適切なドナーミルクをより効率的に提供できることが期待されます。
論文は以下のURLよりご覧いただけます。
https://doi.org/10.1002/jcla.70146

