田中主任研究員らの論文「低温殺菌処理による母乳の成分変化に関する検討」が日本母乳哺育学会雑誌に掲載されました。この論文では母乳成分をなるべく減少させない低温殺菌処理方法を考えることを目的として、母乳バンクで使用しているドライ式低温殺菌機及び温水式低温殺菌機が、母乳中の栄養素、免疫物質に及ぼす影響を比較検討しました。本研究より、ドライ式は温水式と比較して免疫物質の減少率が大きいこと、加熱後の冷却時間は免疫物質減少率に影響しないことが明らかになりました。今後、全ての機械で加熱時間や温度を揃える方法を検討し、成分減少をなるべく抑制できる低温殺菌処理方法を引き続き検討していきます。