田中主任研究員らの論文「New latex agglutination assay for the determination of lactoferrin in human milk」がInternational Breastfeeding Journalに掲載されました。この論文では母乳中の免疫物質であるラクトフェリンの測定方法として、ラテックス凝集法を原理とする新しい試薬を開発し、その妥当性を検証しました。基礎的検討の結果、本試薬の精度、直線性、正確性が確認され、従来法であるELISAとも強い相関を示しました。さらにELISAと比較して、測定時間を2時間半以上短縮し、測定費用を約55%削減できました。本試薬を使用することで、迅速かつ簡便に早産児へ適切なドナーミルクが提供可能になると考えられます。
論文は以下のURLよりご覧いただけます。
https://rdcu.be/dYMYq