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ドナーミルクの安全性

乳腺炎における母乳成分・細菌叢変化

乳腺炎は授乳期の女性に多く発症する疾患で、乳房の熱感・膨張・痛みなどの症状がみられるほか、母乳細菌叢のバランス異常が生じることも明らかになっています。うっ滞性乳腺炎に罹患した女性の母乳、非乳腺炎女性の母乳について細菌数・菌種を比較した結果、うっ滞性乳腺炎では細菌叢の多様性が低下し、Rothia属菌が多く含まれることが分かりました(Ito M et al., Pediatr Int, 2023)。特徴的な細菌叢を同定することで、乳腺炎の早期診断や治療につながることが期待されます。

乳腺炎のスクリーニング方法として、母乳中のNa:K比の測定があり、痛みなどの自覚症状がなくてもNa:K比が上昇している場合は不顕性乳腺炎とみなされます。不顕性乳腺炎は主に母乳のうっ滞が原因で、臨床的な乳腺炎に移行するケースもあり、母乳育児の早期中断との関連も報告されています。もし母乳バンクに不顕性乳腺炎の母乳が寄付された場合でも、細菌培養検査基準を満たしていればドナーミルクとして使用されます。しかし、不顕性乳腺炎が母乳成分にどのような影響を及ぼすかは、これまで不明でした。私たちは、不顕性乳腺炎の母乳でタンパク質、ラクトフェリン、sIgAが増加する一方で、成分減少は認められないことを明らかにしました(Ito M et al., J Hum Lact, 2025)。このため検査基準を満たしていれば、不顕性乳腺炎の母乳をドナーミルクとして使用することに成分的な問題はないと考えられます。

Contact母乳を必要としている
赤ちゃんがいます。
⽇本では年間5,000人の早産・極低出⽣体重の
⾚ちゃんが⺟乳を必要としています。