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研究活動研究内容

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ドナーミルクの安全性

微酸性次亜塩素酸水による乳房洗浄の有用性

ドナーへの衛生指導の一環として、微酸性次亜塩素酸水を使用した乳房清拭による母乳中の細菌数減少効果を検証しました。微酸性次亜塩素酸水は薄めた塩酸を電気分解して生成される“次亜塩素酸を含む微酸性水”で、芽胞形成菌を含む幅広い微生物に対する殺菌効果と高い生体安全性が確認されており、食品添加物にも指定されています。

母乳中の細菌数が多いドナーに微酸性次亜塩素酸水を提供し、乳房清拭を行った後に搾乳した結果、使用後は使用前と比較して総細菌数・菌種数ともに減少し、細菌培養検査基準に合格するドナーの割合が増加しました。また母乳成分への影響はみられず、肌荒れなどの有害事象の報告もありませんでした(Miura K et al., Pediatr Int, 2025)。このため微酸性次亜塩素酸水による乳房洗浄は実用的な衛生対策となり得る可能性があり、貴重な搾母乳の廃棄削減にも寄与すると考えられます。

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赤ちゃんがいます。
⽇本では年間5,000人の早産・極低出⽣体重の
⾚ちゃんが⺟乳を必要としています。